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雪が降ったから

先週末は、稀に見る積雪。雪が降ったら自然と心おどる私とそれをまじまじ見ている夫。私は一瞬怖くなった。こんな感情は初めて。家の前に果てしなく積もる雪。大した積雪ではないけれど車は容易には通れない。(思った以上の雪でびっくり)

一瞬浮かんだ恐怖は何か、それは未来のこと。今の私と夫ならこれくらいの雪かきは心配ない。だけれど二人とも老いてよぼよぼになったら、家から出られるかな?夫が先にいなくなってしまったら、一人でこの雪かきができる?

こんなネガティブになった理由、実は夫この時雪かきで負傷。結局私一人で家の雪かきをすることに。正直一瞬「え?」と思った。こんな広い敷地、一人で雪かきしろってそんな・・夫の軽トラ入り口で中に入れず停車中。しょうがない、やるしかないと気合を入れた時、ふとあの感情がよぎった。今はできるけどこの先は・・

改めて家を持つということは覚悟がいることを悟った。今良くてもこの先何があるかはわからない。だからと言って「保身」になるつもりはない。思うのは、賃貸で借りていた時とは違う自由を得られる代償として責任を伴うこと。忘れてはいけない。(家欲しいなと漠然と思ってた頃には、こんな悟りはなかった。大きな学び)

なんてことを考えながら雪かきをしていたら、だんだんと体が暖かくなって、汗をかいて、気持ち良いと思えてしまう自分に出会った。手には雪かきショベルの使いすぎでなりかけの豆もあるし、腰も腕も痛いけど、私にとって苦痛な作業ではなかい。どんな時でも楽しんでしまう自分には常々笑える。(動けない夫に見守られながら、無意味にオーバーアクションで雪をかいて子どものようにはしゃいだ私はまだまだ若いのだ。)老いた時のことで悩むのは、まだもう少し先にとっておこう。

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