恐怖心と なれと コツと
今までこんなにも
鼻と鼻が触れ合う距離で
天井と
長い時間
過ごす機会はなかったと思う
自分の身長の1.5倍くらいある脚立に登って、腰掛けるでもなく、じっとしてるでもなく、片手にベラや刷毛を持ち、もう一方にパテ板や、ペンキバケットを持って、両手でバランスをとるわけでもなく、自由自在に体を動かし作業に没頭する。
ここだけの話、最初に脚立の上(2m以上はあると思う)の上に、立ち上がるのがドキドキしました。プロからしたら「いやぁ〜そんな〜何を言っちゃってるの」なんて思われるかもしれませんが、皆さん大人になってから脚立に登った経験どれくらいあります?
子どもの頃、うちの家は年末の大掃除に電球を取り替える習慣があって、父親と弟と私の3人がその担当でした。記憶にあるのは小学生くらいまでだから、あの頃は今の私よりもあと20cmは小さかったと思うんですが、その頃は怖くなかったんですよね〜脚立。
大人になって、脚立に登り両手を離すと、ちょっとした恐怖心が芽生えます。
※これはいつの間にか集まってきちゃった作業場の脚立
そんな恐怖心と戦いながら、作業を続けているといつの間にか慣れが生じる。
人間って素晴らしい生き物だなと。
怖いという感情は集中を経て無感覚になっていきました。いつの間にかです。
気づかぬうちに作業に没頭。自分が床よりも天井に近いところにいて、少し気を抜いたり、貧血で倒れたりしたら、確実に怪我はするよな〜というところにいること自体を忘れてしまうのです。
たまにふぅとため息をついて、顔を下ろすと「あ!こんなに高いところにいたのか」と気づいて少し足がすくんだりもします。
それと同じ作業をずっと続けてると容量がわかってくるのも素晴らしい。作業効率を上げるって何かを繰り返す中から生まれるという世の流れを身近な作業で体感しています。
余談”
日中の仕事で生きることはないのですが・・パテベラの賢い使い方、身についてきました。賢く使うためには寄せて、埋めて、ならすです。
恐怖心と なれと コツと
子どものように恐れず、大人として前に進む