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水まわりから

人が住まなくなった家は、ものすごいスピードで傾いていく。

朽ちて穴が空いた床

私たちの家は、いわゆる文化的に歴史のある古民家ではありません。

(THE古民家ではないので悪しからず。)

それでも家族的な歴史はあり、前の家主さんの家庭環境が変わるたびに、家が変わっていったのを感じることができる。それが空き家を引き継いだ人の醍醐味でしょうか。(やたらとハイスペックのスピーカーが残ってたり、表紙が色褪せた山と渓谷の雑誌が束ねられていたり、大工道具一式が揃っていたりね。)

しかし家は人がいないと生きていけない。

たった数年人が住まなくなっただけなのに、いたるところが朽ちていました。

「ほっておかれると老けるスピードが早まる。これって人間と一緒だよ。家も生きてるんだな。」

誰もいない電気も通ってない薄暗い空き家で心にぐっと刺さった感情でした。

そんな朽ちはじめた家をレスキューできる喜びも引き継いだ人の醍醐味。

喜びなんて言いましたが、現実はお金も時間も自己負担。(辛い、辛いよ)

自分のお腹を切る傷みをともなう覚悟がなければ、空き家はおすすめしません。

覚悟を決めてしまった人は、あとは動くのみ。

私たちは、この家のいろんな可能性を広げるために、まずはキッチンと水まわりからはじめることにしました。

キッチンは家開きで遊びに来てくれた人へ、佐渡の食が豊かであることを伝えられるように、食べ飲みものを提供できる許可を取る予定です。

私たちと一緒に佐渡に止まって、泊まっていけるような場所になったらいいなといった思いもあるので、人が泊まれるための水まわりの準備も。

週末は作戦会議です。

家主、大工さん、水道工事屋さんと三方よしの結果を導き出せますように・・続く

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