せとうち guntû (ガンツウ)
関東からめきめき登ってくる低気圧により佐渡もこれから大荒れのよう。いやはや、冬の風物詩の影響で家でおとなしく旅に思いを馳せるなんてことばかりしてる毎日。そんなタイミングで今回の「自遊人」の特集は秀逸でした。いつも秀逸なんですけどね。
紙媒体終わってるとよく言われてますけど、こんなコンテンツ力と編集力があってビジュアルのクオリティも高い雑誌は、コレクター本能が勝手に動いてついつい買ってしまうわけで、webでは味気ないんですよ、本当に。家の本棚に格納してコレクションしたくなる欲を満たしてくれる雑誌は永遠になくなりませんよーに。
さてさて、今回の特集は「これからのリゾート」いわゆる南国リゾートっていうものはほとんど出てきません。(最後チラッとタイアップ的なのはあったけど)北の地域が多い印象。まだ知らない、耳にしたことあるけど詳細わからない、好奇心をガンガンと揺さぶってくれる内容。どれもこれも1泊の価格は庶民には手が届かない金額でした。けど自遊人が最高なのが、「毎月の無駄な飲み会や付き合いをやめて年間12万くらい貯められるでしょ」的なコメントをされてて、ごもっとも!私もいけるんじゃない?と錯覚させられました。しかもこの企画覆面調査らしい。岩佐さんの辛口コメントも最高で「料理は抜群だけど、施設的には(ラグジュアリー感は欠ける)記念日には向いてないよ」とかアドバイスもあって「個」の考えが反映された雑誌編集の鏡のような内容でした。読み物として面白かった。
中でも特に気になったのが、表紙にもなってる「せとうち guntû (ガンツウ)」。つい先日岡山から高知まで特急南風で向かい瀬戸大橋を渡りました。車体は古くて乗り心地は快適とは言えなかったけど、窓から見える情緒ある景色は最高・・海に浮かぶように見える島々の景色がなんともいえない。(島に住んでる私はやはり島フェチなのかも)その景色を見ながら船でぐるりと瀬戸内海をまわれるホテルがあるってのには驚きでした。
いやいいんですよ。落ち着いた雰囲気。隅まで計算し尽くされたおもてなし。そして何よりも絶景(私のフェチ欲を満たしてくれる島々の間を海上から巡る旅)。ラグジュアリーの極みって感じだけど、いやらしくない。価格は庶民には中々手が届きませんが、いつか・・的な妄想世界としてとっておく楽しさはとてもありました。気になる方がいたら、とりあえずHPへ。宿泊レポは自遊人紙面にてご確認くださいませ。
航路を見てもわかるけど、最近せとうちといえばよく聞く「せとうちDMO」「せとうちホールディングス」さまも関係しているそうで、観光立国(せとうち国)として着々と歩んでおられる姿、勉強させていただいております。組織HPのクリティーから見てもわかるよね。「せとうち」以外だと、「海の京都DMO」の活動も面白いね。
浪費を抑えて妄想の世界へ辿り着けるよう精進します。