佐渡の宴は毎晩、どこかで、誰かと。(寒ブリを喰う会編)
佐渡の宴は、毎晩、どこかで、誰かと、繰り広げられる。
美味しいお酒があるせいか、酒の肴があるせいか、島内外も年齢も国籍も関係なくボーダレスに、人が集まり、宴る。これはある12月の夜の出来事。なにやらニヤニヤガヤガヤ楽しげです。
本日の宴のテーマは佐渡の12月の風物詩『寒鰤さま』
佐渡の12月は、寒ぶり大漁祭りっていうお祭もあって島中は鰤(ブリ)の気配に覆い尽くされる。
私が楽しみにしている鰤の行事は、小さくひっそりとでもかなり濃ゆい内容の「寒鰤を喰う会」
なんて言っても鰤を丸ごと余すことなく楽しめる創作料理とお酒(ワインと日本酒)のペアリングって響きに思わず・・・・・・「かんぱーい」(寒鰤を喰う会スタート!!!)
この会が楽しいのは、この料理一つを見て、味わってわかる。
大根の上に肝らしき味わいのする鰤がちょんと座っているスタイル・・これぞ『ぶり大根』!
去年もこの一品にノックアウトされたのを思い出しながら、この一風変わったぶり大根を喰う。
王道の鰤刺しだが、恐ろしい程の脂の乗り具合に、上品に少しずつしか食べられない。
大トロのような鰤のお刺身。どこの部分から切り落としたのか・・いい脂のってましたー!
鰤とココナッツオイル?!北国の島で南国の香りを漂わせながら喰う。
もうこの辺り(結構序盤)で酔いが回りながら、ほわ〜んと美味しさに浸ってしまい、記憶が曖昧だけれど、一つ間違いなく覚えているのは、鰤とココナッツオイルがこの一皿に乗り合わせてたこと。
驚いて一瞬何を食べてるか、飛んでいきそうだったけど、紛れもなく寒鰤。
そうそう〆的なごはんもよそい合いながら。この辺りで鰤会の幸せオーラ漂う一体感も最高潮!
豆乳ベースのリゾットの香りに、その場にいる全員が一刻も早くよそいたい気を放ちあっていた。
いやぁ〜本当にお腹も心もほっこりで、鰤の乗ったお皿を片手に話も弾む。
この夜は、島外のお客さんもいらしてて、初対面同士が見ても食べても美味しいごはんとお酒を囲むことで、壁はそもそもなかったし、距離も縮まって、なんだか夢の中にいるような時間だった。
佐渡の宴は、これだからやめられないのです。 とほほ。
毎年主催してくれる山の先生と、La Barque de Dionysosに感謝です。ありがとうございます^^