インカ目覚めてごちそうさん!ジャガイモ栽培記録
人生をかけた遊び場の記録。
「ほったらかし」になっていた土地に足を踏み入れ、見ても食べても楽しい畑にするまでのお話。
前回の「インカの目覚めを信じてみよう。」から時は過ぎ・・
夏は畑仕事で大忙しで、その間に我が家のインカはちゃんと目覚めてくれました。
ゴロンと手にとって形を感じるジャガイモ。
その子たちがどうやって大きくなるのか、今年ゆっくりと成長を追ってみました。
タイトル「インカが食卓へお嫁に行ってしまうまで」
2016 年4月23日
「我が家のインカを地中に預ける」(保育園)
可愛い子どもを土(保育園)に預けて、不安な気持ちを抱えながら目覚めを信じた春の出来事。新しい環境でドキドキしながらも、これから自分の芽を出していってね。
2016 年5月15日
「インカ地中からひょっこり芽を出す」(小学生)
地中へ預けてから23日目。インカが芽を出して親心を安心させてくれてほっと一息。
保育園ではまだ自分の芽を出せなかった子が、ランドルセルを背負って小学校へ通い始めて少しずつ自我が育っている感じ、どんな子に育つのか楽しみ。
2016 年5月28日
「インカ悪友ができ、手を焼かせる」(中学生)
地中へ預けてから37日目。インカが顔を出して2週間。
インカが友達を誘ってきたのか、インカの周りが賑やかになっているのに気がつく。
隣の畑には特に何も生えてないのに・・しかもイガイガ系(葉っぱ)の悪友ときた。
悪友との縁は「思い出くらいにしときなさい!」と介入。
親の手を焼かせる子だけれど、元気で育ってるなら仕方ないか。
2016 年6月5日
「インカの青春、美しく花を咲かす」(高校生)
地中へ預けてから45日目。インカが悪友と縁を切ってから約1週間。
いつの間にか大人びて美しく成長し、花まで咲かして、まるで青春でキラキラしているようなインカの姿に気がつく。親の気づかぬうちに大人になってしまって・・
きっと素敵な誰かと出会って恋なんかもしてるんだろうな〜
2016 年6月12日
「インカ、嫁に行く前に母親になる」
地中へ預けてから52日目。インカが大人びたなと気づいてから1週間。
衝撃のニュースが走る。「子ども・・できちゃったみたい」
まさかインカを嫁に出す前に、子どもができるなんて・・・
それでもインカの子どもはやっぱり可愛くて、許してしまうのであった。
2016 年7月24日
「インカ、大家族となって親孝行する」
地中へ預けてから118日目。インカが母親になったと知ってから約1ヶ月。
インカの子どもがすくすく育ってきたのを感じ、ついにその日が。
”収穫”という親としては一大イベント。
うちは、過保護ではなく自由放任主義で、悪友がついたり、生えたりしてきたけど、
やっぱり愛情を持って見守ってきたインカの子どもたちに会えると嬉しいもんだね。
インカの根元を掘り起こすと、大きくなったインカの赤ちゃんがゴロゴロ登場。
一気に大家族になり、親孝行な子だな〜とウルウル。
うちのインカはしっかりと目覚めてくれた。
約3ヶ月でインカは、大家族を残してくれた。
そして、うちのインカは立派に食卓へ嫁に行ってくれました。
佐渡に来て、人生の遊び場を得たことで、ジャガイモの人生を親として体感。
種芋を植える時期も遅くてどうなることやらと思ったけど、なんとかなるもんですね。
小さい変化だけれど、うちはジャガイモを買わなくても生きていけるようになりました。
「インカ目覚めて、ごちそうさん!」 SADO TALK